チベット博物館の双体陶罐が見たいの巻

独特な形は儀式向け
古代チベットの傑作陶器

 2またに分かれた形状がユニークな陶製の壺。チベット自治区東部の昌都地区に位置する新石器時代の遺跡、卡若(カロ)遺跡にて70年代末に発掘された。高さ19cm、口径11.3cmで、チベット新石器時代における陶器の傑作とされる。造形に加え、朱と墨2色の彩色も精巧で手が込んでいることから、日常的に使用するものではなく、祭事に用いられていたと考えられている。
 チベット博物館は、同区ラサ市にある博物館。94年から建設が始まり、99年に一般公開された。木の葉にサンスクリット語で書かれた初期仏教のお経など、チベットの歴史、文化を伝える文化財10万点を所蔵している。