アダム・ランバート ワールドツアー
新作アルバム携え来海 米発、世紀のボーカリスト
今年7月に3 年ぶりとなる新作アルバム「オリジナル・ハイ」をリリースした米ポップ・シンガー、アダム・ランバートが、ワールドツアーの一環で上海にやってくる。
82年生まれ。10 歳の頃から高校卒業までに、舞台俳優として数々の作品に出演した。その後、ミュージカルやバンドで活躍しながら、09年にオーディション番組「アメリカン・アイドル・シーズン8」に出場。圧倒的な歌唱力とカリスマ性溢れるパフォーマンスで話題を集め、一躍時の人に。同年リリースしたデビューアルバムは、全米アルバム・チャート初登場3位を記録した。
12 年には英ロックバンド、クイーンのボーカリストとして世界ツアーに参加。難易度の高いレパートリーを幅広い声域で歌いこなし、往年のファンにも強い印象を残した。日本へもサマーソニック2014で、「クイーン+アダム・ランバート」名義でのヘッドライナー出演を果たしている。
“世紀のボーカリスト”と称されるアダムの、全世界を魅了する歌声を確かめてみて。

Rain ツアー「The Squall」
韓流スターが魅了 風雨吹き荒れる情熱の舞台
韓国の歌手、Rain(ピ)のワールドツアー。02年、ヒットメイカー、パク・ジニョンのプロデュースでソロデビューし、同年の国内音楽賞を総なめ。鍛え抜かれた肉体によるパワフルなダンスとハスキーな歌声で、日本、中国、米国でも活躍した。今回は“ スコール” をテーマに、舞台上を風と雨が吹き荒れる演出を予定している。

女子十二楽坊コンサート「輝煌」
「自由」ほか20曲披露華やかな音色に酔いしれて
中国伝統楽器を用いた音楽グループ、女子十二楽坊が3月8日の国際女性デーに、東方芸術中心でコンサートを開催する。
01年に北京で結成し、デビュー。翌年には中国全土で100 回以上のコンサートを開催した。03 年7月、日本のヒット曲のカバーも含む「女子十二楽坊~ Beautiful Energy ~」で日本に進出。約200万枚の大ヒットとなり、代表曲の「自由」は一世を風靡した。
使用する楽器は、二胡、琵琶、古筝など中国伝統の民族楽器。リズム感を重視した、現代風のアレンジによる独創的な音楽が持ち味だ。メンバーは結成から数度の入れ替えを経ているが、全員が幼少期から音楽の英才教育を受けたエリートで揃えられている。
今回は「自由」「奇跡」「輝煌」ほかオリジナル曲に、「ラデツキー行進曲」などクラシックの名曲を含む全20 曲を演奏予定。中国古楽器で織りなす、華やかなメロディに酔いしれよう。

ウォー・ホース~戦火の馬~
馬と人の感動物語、等身大のパペット馬で舞台化
マイケル・モーパーゴの児童小説『戦火の馬』を元に作られた、英ナショナル・シアターの人気舞台。第一次大戦で軍馬としてフランスに送られてしまう馬ジョーイと、周囲の人間による感動の物語を描く。等身大の馬のパペットがすきを引き、人を乗せ、前脚を上げて立ち上がる姿は大迫力だ。2007年10月に英国ロンドンのナショナル・シアターで初演。11年の第65回トニー賞で最優秀作品賞、演出賞など5部門を受賞した。セリフは中国語。

マキシムピアノリサイタル 「ドリーム」
人気曲中心に18曲演奏
クロスオーバーのカリスマとして知られるクロアチア出身のピアニスト、マキシムが12月、上海大舞台にてリサイタルを行う。03年のメジャーデビュー後、世界57カ国でCD売上200万枚以上を記録。羽生結弦、織田信成ほか数々のフィギュアスケート選手が、楽曲、演奏曲を演出に使用してきた。今回はテレビ朝日のフィギュアスケートテーマ曲として日本でもおなじみの「ワンダーランド」ほか18曲を演奏予定だ。

クリストフ・エッシェンバッハ 新年コンサート
新年は優雅な音楽でスタート
ドイツの世界的指揮者、クリストフ・エッシェンバッハがドイツのシュレースヴィヒ=ホルシュタインフェスティバルオーケストラを率い、新年を祝うコンサートを行う。歌劇『エフゲニー・オネーギン』 よりポロネーズ (チャイコフスキー)、交響曲第5番 (チャイコフスキー)、ピアノ協奏曲第1番 (ショパン)などを演奏予定だ。
エッシェンバッハは1940年ドイツのブレスラウ(現在はポーランド領)生まれ。ピアニストとして活躍後に75年、サンフランシスコ交響楽団を指揮して米国でデビュー。その後、ニューヨーク・フィル、ロンドン・フィル、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、パリ管弦楽団など有名交響楽団を指揮し、音楽監督も多数担当した。現在は米国で国事や大統領への御前演奏、公的な祝祭日のための演奏を行う、ナショナル交響楽団の音楽監督を務めている。

パリ・オペラ座 バレエ・ダンサーズ・ガラ
トップダンサー集結 11作品の名場面披露
仏パリ・オペラ座のエトワールをはじめス ターダンサーが集い、人気作品の名場面を次々 に踊るガラ公演が1月、東方芸術中心にて2日 間にわたり開催される。 ルイ14世が設立させた王立音楽アカデミー と舞踊学校を前身とし、350 年以上の歴史を 持つパリ・オペラ座。世界トップレベルの実力 を誇り、バレエの殿堂と称される。ダンサーは、 併設のバレエ学校で長い研修を受けた後、選 抜されバレエ団に所属。その中でも一握りだ けが、最高位“エトワール”の座を手にすること ができる。 同公演ではリュドミラ・パリエロ、カール・ パケットの2 人のエトワールほか、計13 名の異 なる階級のダンサーが登場。「白鳥の湖」「ドン・ キホーテ」「ロメオとジュリエット」「マノン」と 古典から近代まで11作品の見どころを披露す る。バレエ作品のいいとこどりの同公演は、ファ ンはもちろんのこと入門としてもオススメだ。

小野リサ バレンタインコンサート
ボサノヴァで心温まる夜を
日本を代表するボサノヴァシンガー、小野リサが今年も上海でバレ ンタインデーコンサートを行う。 1962年ブラジルサンパウロ生まれ。幼少期をブラジルで過ごし、15 歳でギターと歌を始める。89年のデビュー後、ブラジル音楽を取り入 れたリズミカルなサウンドとやわらかな歌声で、ボサノヴァを日本に 広めてきた。99年にはアルバム『DREAM』が20万枚のヒットを記録。 ボサノヴァを創生したと言われているアントニオ・カルロス・ジョビ ンをはじめとする著名なアーティストとも共演を行った。 中国には2007年のJZフェスティバル上海で初登場。多くのファンを 獲得した。上海ではここ数年バレンタインコンサートを行い、人気を 博している。 優しく暖かい歌声が包むロマンチックな夜を、大切な人と共に過ご してみては。

ダンスショー「ファイヤー・オブ・アナトリア」
トルコの歴史スペクタクル 神秘の伝統民族ダンスで表現
トルコを代表するダンスチーム、「ファイヤー・ オブ・アナトリア」が12 月、東方芸術中心で6 日間にわたり公演を行う。 アナトリア地方に伝わる様々なダンスを用い て、同国の歴史、神話を描く一大スペクタクル。 セクシーなベリーダンスに、大人数でのステッ プダンス、ジャズダンス、さらに神秘的な旋回 舞踊“セマー”の動きを取り入れたものや、膝 で着地する高難度なダンスも登場する。 なんと2つのギネス世界記録を持つ同作。 トルコの都市エレーリで行われた公演では40 万人の観客を動員し、ダンス公演の最大動員 数を記録。また1分間で241のステップを踏む として、最も素早いダンスパフォーマンスに認 定されている。 美術監督と振付を担当するのは、同チーム の創立者ムスタファ・エルドアン。トルコの名 門大学で哲学と公共政策の修士号を取得し、 その後世界の民族ダンスを学んだ。芸術評論 家としても名高い彼による、アーティスティッ クな舞台は必見だ。

人気漫画が舞台に
ミュージカル「黒執事」―地に燃えるリコリス2015―
日本のファンタジー漫画「黒執事」の日本語ミュージカル。19世紀後半の英国を舞台に、名門貴族に仕える“悪魔”の執事セバスチャンの活躍を描く。ミステリー、アクション、ギャグを盛り込んだストーリーで支持を集め、原作はシリーズ累計発行部数2000万部を突破。同ミュージカルは14年に舞台化した「切り裂きジャック編」のリニューアル版。セバスチャンと彼が仕えるシエルが、ロンドンの社交界に潜入し事件の調査を行う。

新年の幕開けを美しい調べで
リチャード・クレイダーマン ニューイヤーコンサート
「渚のアデリーヌ」「愛のコンチェルト」など数々のヒット曲で知られる、イージーリスニングを代表するピアニスト、リチャード・クレイダーマンが元旦コンサートを開催する。5歳で作曲を始め、16歳で世界有数の音楽教育機関、パリ・コンセルヴァトワールを首席で卒業。1976年にデビューし、シンプルなメロディで紡ぐロマンチックな楽曲群で多くの国で人気を得た。新年の始まりを心洗われるような美しい調べとともに過ごしてみては。

アクション劇「JUMP」
武術とコントが合体
華麗なアクションでユーモアあふれるコントを繰り広げる、韓国発のエンターテイメントショー「JUMP」が今年も上海にやってくる。
物語は、個性あふれる武術の達人一家のもとにある若い男がやって来た所からはじまる。今日は特別な客が訪れる日。おじいさんの指示で掃除をするが、酒浸りの叔父さんのせいではかどらない。そんなときついに客がやって来て…。
そんなドタバタ劇を、韓国の格闘技テコンドー、韓国武芸のテッキョンなどをベースにした驚くほど高度なアクロバティックと大げさなジェスチャーでコミカルに演じる。キャストには演技、武術、アクロバットが要求されるため、オーディションでは武術の有段者が選ばれ、練習は国家代表の体操選手の協力を得て2年をかけたという。
空中を飛び交う鮮やかな技とベタなギャグとの組み合わせは中毒性たっぷり。セリフはほぼ無いため、韓国語がわからなくてもOKだ。
