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デカい!近い!春先は無錫に行こう!
無錫に行ったことがおありだろうか? 上海の近郊都市で“中国五大湖”の一つに数えられる「太湖」や長江の大河、杭州と北京を南北に結ぶ大運河など水運に恵まれた水の街だ。今回はそんな近場の観光地、無錫の「デカい!」に注目した名所を紹介。まだ寒い日もあるが、季節はもう春。週末に出かけてみては?

アクセス

虹橋火車駅から無錫駅まで高速鉄道で約40分から50分、動車組(D)で50分から80分。料金はそれぞれ2等席で59.5元と38.5元。朝6時から夜10時前まで1時間に3本ほどは運行している。1日13本のバスだと無錫駅隣のターミナルまで約2時間、72元。鉄道、バスいずれも上海火車駅からも可。

 

無錫概要

上海から西約130kmに位置する江蘇省の都市。16年末の人口は約650万人。「史記」によると、都市としての歴史は紀元前11世紀末に西周の王族、泰伯が城を築き「句呉国」を建設したことに始まる。前漢の紀元前202年に無錫県が置かれた。「無錫」の名の由来はかつて産出した鈴を掘り尽くしたからとも、古代の言葉で「神の鳥」を意味するからとも伝わる。豊富な水運を背景に産業が発展し、日系企業の進出も多い。「無錫日商倶楽部」によると、2月現在法人会員数285。湖と山が近いせいか上海よりも体感温度は低い。温かい服装をおすすめする。

 

みどころを巡ろう!

デカくて見応えたっぷり、無錫の代表的なみどころを紹介する。名所どうしが離れており、じっくり見ようとすると時間がかかるので、1日で全部回るのは無理筋。何回かに分けての観光をおすすめする。

 

霊山勝境 88m大仏が見守る“仏教パーク”

高さ88mの大仏を筆頭に“仏教テーマパーク”の様相を呈す観光地。午前9時から午後4時45分まで約90分ごとに行われるショー「九龍潅浴」は釈迦誕生の瞬間を描いたもの。勇壮な感じの音楽とともに巨大オブジェ頂上の花が開き、中から現れる釈迦像が1回転。勢いよく像に向けて放水がされ、10mくらい離れていてもしぶきが飛んでくる。敷地内奥にたたずむ大仏像は足元まで登ることができ、迫力満点。たくさんの人が足とともに記念撮影をしている。そのほか精進料理のレストランや修行僧による座禅体験もあり。

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金メッキの釈迦像は高さ7.2m

 

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掌だけで高さ11.7m、幅5.5mのデカさ

無錫駅から88路の市バスで2時間弱、2元。終点「霊山勝境」下車。15元の観光バスなら90分程度。

8:00~17:00
210元
www.lingshan.com.cn

 

太湖黿頭緒景区 桜も有名、500万㎡の大自然

太湖北西岸に位置する面積500万㎡にも及ぶ自然公園。敷地内に職員宿舎があるほどで、名所を全部見るには、1日で足りるかどうか。80年代に植樹された3万本超の「日中友好の桜」が植わる、中国有数の桜の名所としても名高い。桜林は、入口「充山大門」より30分ほど歩いた場所。開花期には楼閣「賞櫻楼」より一面の桜景色を見渡せる。鹿頂山から太湖と無錫の町並みを一望したり、遊覧船で湖に浮かぶ島へ渡ったり、沈む夕日を撮影したりと四季折々の楽しみ方ができる。園内のあちこちに有料のバスも走っている。

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桜を望む「賞櫻楼」

 

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「絶好の撮影スポット」と紹介される王昆侖故居周辺

 

無錫駅より市バス1路で2元、1時間弱。終点の黿頭緒景区充山大門下車
入場8:00~16:30
105元
www.ytz.com.cn

 

太湖 琵琶湖の3倍を誇る

日本最大の湖、琵琶湖の3倍超、面積約2400k㎡を誇る淡水湖。湖岸の総延長は約400kmにも及び、江蘇省、浙江省の5つの市に接している。「太湖仙島」をはじめとする72の島「太湖七十二峰」といった湖中の名所も。太湖と船の取り合わせも江蘇民謡「太湖船」や80年代の日本のヒット曲「無錫旅情」などに歌われていて、湖でとれる「銀魚」(シラウオ)、鯉の仲間「白魚」「白蝦」の3種はその外見から「太湖三白」と呼ばれる名物。これら太湖の魚を用いた「太湖船菜」は、春秋時代末期に呉の国の料理人「太和公」が創始したと伝わる。

 

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「無錫旅情」に登場の鹿頂山と湖面

 

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黿頭緒に係留されている明代様式の船

 

三国城 三国志英雄の世界に浸ろう

87年にテレビ局中央電視台が建設した時代劇ロケ地「無錫影視基地」の一部で94年同局制作のドラマ「三国演義」が撮影された場所。午前10時と午後4時の2回実施のショー「三英戦呂布」は劉備、関羽、張飛の義兄弟3人と猛将呂布との戦いを再現。4組の人馬による立ち回りは一見の価値あり。終了後は馬場を1周20元で俳優と一緒に馬に乗れる。太湖に浮かぶ魏の陣地や呉の船団など撮影に使われた「赤壁の戦い」のセットもみどころ。三兄弟の桃園もあり。ドラマ「水滸伝」のロケ地である「水滸城」も隣接している。

 

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馬上の戦いを演じる「三英戦呂布」

 

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遊覧船の船着場でもある呉水軍の陣

 

無錫駅より市バス82路で2元、1時間弱。終点の三国城下車
7:30~17:30
90元、水滸城とセットで150元
www.ctvwx.com

 

南禅寺  43mの塔佇む千五百年の古刹

南北朝時代の6世紀前半、梁の武帝により護国寺として創建された寺。無錫駅より地下鉄1号線で3駅、入場無料の観光スポット。京都の名刹とは特に関係ない。高さ43mのランドマーク「妙光塔」は北宋時代の984年から987年、雍熙年間に建てられ、1104年に北宋最後の皇帝徽宗が「妙光」の名を与えたと記録に残る。如来像が納められている「大雄寶殿」や、「文殊閣」も見もの。寺は幾度も改修されており、80年代には12万㎡にわたって周辺に商業施設も整備された。遊覧船が浮かぶ運河やグルメ通りの人気も高い。

 

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駅目の前でアクセス至便

 

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重みあるたたずまいの「大雄寶殿」

 

無錫駅より地下鉄1号線で約6分、南禅寺駅7番口下車
8:00~19:00
無料
※WeChat:wuxinanchansi

 

清名橋歴史街区 風情感じながら夜の散歩も

南禅寺駅7番口から道路「南長街」を南東に徒歩10分弱進んだ「古運河」約2kmに沿った街並みの総称。10世紀に整備された南長街や、明代に架けられた「清名橋」をはじめとする石造りの橋、近現代の工場跡などが残る。おしゃれなレストランやバー、ライブハウスなども多く、夜に人が増える印象。シルク工場跡を改装した「中国絲業博物館」も夜9時まで見学できる。明代から20世紀半ばまで主要産業の一つだったレンガ窯の跡は、状態のいい物が19基残っており、趣き深い。瓦屋根に白漆喰の家屋も風情を感じさせる。

 

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運河と石造りの橋が歴史を伝える

 

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かつてレンガを製造した窯の跡

 

南禅寺駅7番口下車徒歩約10分
9:00~21:00(中国絲業博物館)
20元(中国絲業博物館)

 

食べる

無錫の料理は甘いしょうゆ味が特徴。「無錫小籠包」は大きく中のスープは甘いが、黒酢でさっぱりと食べられる。干しエビ「開洋」と豚肉、ザーサイで作る「三鮮餛飩」も食べ応え十分。

 

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買う

無錫土産の定番は伝統工芸品の「泥人形」。土をこねて成形後に乾燥させ、焼かずに絵付けする。名産地の惠山には「中国泥人形博物館」もある。人工培養される真珠「太湖珍珠」もあちこちで売られていて、いずれも安いものなら10元で入手可。

 

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