松尾 雪 氏 リポビタンを中国で広めるため 現場から発信する総経理に

2019年5月1日

経営哲学05

上海大正力保健有限公司
総経理
松尾 雪 氏
まつお・ゆき●日本人の父と中国人の母のもと北京市に生まれる。18歳で日本に渡航。慶応大学卒業後、森永乳業に就職。2004年、大正製薬に転職。05年から中国駐在。13年東京本社勤務16年上海大正力保健有限公司の副総経理に就任。18年より現職。中国全土を飛び回る多忙な日々の中、週末は着物の着付けや生け花などでリフレッシュする。

―ご経歴をお聞かせください。
 慶応大学経済学部で国際貿易を学び、99年に森永乳業に入社。経管栄養剤の国内営業に5年従事し、病院や養老施設にはよく足を運びました。医薬品と中国ビジネスに興味があり、大正製薬に2004年に入社しました。医薬品で働くことはなかったのですが、05年に願いがかない、上海赴任となりました。上海では総経理アシスタントを8年間務め、マーケティング、営業、人事をはじめ様々な業務に携わりました。財務以外の仕事すべてをカバーできたと思います。中国経済が伸びた時期とも重なり業績も順調に伸ばすことができました。
 13年に本社に帰任。海外事業部にてアジア地域を担当しました。本社の様々な部門とのネツトワークを構築できたことが大きな収穫でした。16年から上海大正に副総経理として2度目の赴任となりました。減速する中国経済でのビジネス再構築を任され、中国全国で代理店網の構築を含め、営業およびマーケティングに重点を置いて仕事をしています。いよいよ昨年より総経理に昇格し会社経営全体を負託されております。
―現在注力していることは?
 弊社は栄養ドリンク剤「リポビタン」を中国(上海市松江工場)で生産、販売しております。「リポビタン」は中国においても、肉体疲労や精神的な落ち込みからの回復を促進させるエナジードリンク、栄養ドリンクとして30代から50代の層に訴求販売してきました。中国では受験勉強や運動後の疲労回復に飲んでいただけるよう、学生へのPRをスタートしました。
 中国でも若者に人気のある「ドラゴンボール」のキャラクターを初めて栄養ドリンクへの採用承認を東映社、そして漫画の原作者先生からいただき、ラベルにしました。容器、ラベル、キャップなど伝統的に変化させない大正製薬としては画期的な試みとなりました。若者世代から「リポビタン」ファンをぜひ広げていきたいと思います。
さらに「リポビタン」以外の中国オリジナルドリンクもぜひローンチしてみたいと思っております。中国独自レシピでの商品開発には本社のサポートも必要ですので、大正製薬の研究開発ノウハウを十分に生かして画期的な新製品を期待しております。本社からの指示を聞くだけではなく、〝現場から発信していく総経理〞を常に意識しています。
―今後の目標は?
 中国のエナジードリンク分野での生き残りは熾烈です。大正製薬グループの中核商品である「リポビタン」を中国で育てあげたいという思いでいっぱいです。プレゼンスを少しでも高めるために私自身も積極的に情報発信をしております。ハイスペックな松江工場で、弊社が開発、製造するタウリン1000㎎ も配合されている「リポビタン」の品質には自信があります。もっともっと広めていきたい!と思っています。