「翻訳事業を通じて言葉のバリアフリーを実現したい」
曾 慶斌 氏

2015年8月5日

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上海携達商務諮詢総経理
曾 慶斌 氏
Zeng Qingbin●1993年大学卒業。93~99年、実家のある広西チワン族自治区で国際貿易の仕事に従事し、99~04年、上海のIT会社に勤務。04年、上海携達商務諮詢を創業し現在に至る。

―3回創業し、ようやく成功にたどりついたと伺ったのですが。
 1993年に大学を卒業し、その後6年間、実家の広西チワン族自治区において国際貿易の仕事に従事し、ビジネスを学んで、最初の起業を製造分野で行いました。しかしながら起業はうまくいかず、見事に失敗しました。一人涙にくれ暗い夜を過ごしたことを覚えています。そんな時、ソフトバンク創業者孫正義氏の伝記を読み、感銘を受けました。「上海で、IT業をやりたい、まずIT業に入ってみよう」と考え、故郷を離れ、誰も知人のいないこの上海で、世界を驚かせるような事業を立ち上げる、そう決意しました。2000年、ネットビジネスが流行した頃、張江ハイテクパークでIT業で2回目の起業を試みましたが、結果は失敗に終わりました。でも、2回失敗しても、諦めませんでした。日本留学の経験も、日系企業に勤めた経験もない私ですが、04年、日本語を独学しながら翻訳会社をついに創業し、日系企業のお客様に支持され軌道に乗せることができました。
―貴社についてご紹介ください。
 現在、中国人10名、日本人3名の正社員と、世界中に200名以上の契約翻訳社員を擁し、IT、製造業、金融、法務、特許などの分野の多国籍企業に、多言語(英、日、中、韓、独、仏、伊、西、露など)の翻訳・通訳サービスを提供しています。翻訳部門では、マニュアル文書(IT・電子・機械製品説明書、作業標準書及びセキュリティーマニュアル)、規定/法律文書(会社規約、国家法律、国家標準、契約書)、その他の文書(ウェブサイト、調査報告書、企画資料、入札資料、販促物、教育資料)などを翻訳しています。通訳部門では、案内通訳、テーブル通訳、展示会通訳、技術サポート通訳、商談通訳、記者会見通訳、会議通訳などを派遣しています。
―経営において大切にしていることを教えていただけますか。
 まず、優秀な社員を発掘して、育成することがとても大切です。翻訳業種は人材が全てなので、優秀な社員が集まる魅力的な会社づくりに取り組み、人材募集においてもさまざまな工夫をしております。また、社員教育も徹底し、自分自身の研鑽にも励んでいます。「顧客第一、社員第二、株主第三」が私の経営の原則ですが、本当に社員は弊社の大切な資源となっています。
―今後の目標をお聞かせください。
 世界中の主要都市に営業拠点を設立し、多言語の人材をそろえ、世界規模で通訳者のネットワークを築くことです。通訳派遣でも各地域内で対応できる体制をつくりたいと思っております。顧客の皆様にご安心いただける「高品質、納期厳守、良心的価格、秘密保持、迅速対応」を徹底しておりますが、今後もさらに信頼される多言語翻訳・通訳サービスを提供したいと思います。
―夢は何でしょうか? 
 翻訳事業を通じて言葉のバリアフリーを実現することです。どの言語にも対応できる、いわば「翻訳国連」といった会社を実現したいです。
社員とともにさらに信頼される翻訳・通訳を追求